舞台「七つの大罪」は“罪”深い作品に、納谷健「あらゆる殻を破って挑んだ」
鈴木央原作による舞台「七つの大罪 The STAGE」が、去る8月3日に東京・天王洲銀河劇場にて開幕。初演前には囲み取材とゲネプロが行われた。
囲み取材にはメリオダス役の納谷健、エリザベス役の梅澤美波(乃木坂46)、バン役の有澤樟太郎、ディアンヌ役の長谷川かすみ、キング役の斎藤直紀、ゴウセル役の北村諒、ギルサンダー役の榊原徹士、演出を手がける毛利亘宏が登場。納谷は「稽古の段階から、『あらゆる殻を破っていこう』と一丸となって挑んできました。努力の結晶を披露できるのを楽しみにしています」と気合を述べつつ、自身も原作ファンであることに触れ「メリオダスが大好きで、演じられることに運命を感じました。あらゆる運命があって成り立っているステージで……それを観に来てくださるお客さんがまた運命を感じてくださったら」とメッセージを送る。
続く梅澤は、納谷のコメントを受けて「答えにくい! いいこと言ったから」と苦笑い。納谷は「っしゃ!!」とガッツポーズを取って会場を和ませる。改めて梅澤は本作の見どころについて「エリザベスとメリオダスの関係性」と紹介し、「エリザベスを演じていて、どんなところにいても助けに来てくれるメリオダスがすごくすごく頼もしい。普段はお茶目で“変態気質”なメリオダスだけど、大切な人を思う気持ちを誰よりも持っています。過去を背負いながら大切な人を守るために戦うのがすごく素敵」と魅力を語った。
バン役の有澤は「一番注目してほしいのは、メリオダスを演じる(納谷)健の人間離れしたアクション」とアピール。続けて「原作でもメリオダスの圧倒的な強さには惹かれるものがあったんですが、人間で唯一メリオダスを演じられるのは健だなって思いながら、稽古を観ていました。僕自身も体を張ってバンを演じていますので、ド派手なファンタジーアクションを楽しんで観ていただけたら」と呼びかける。
身長915cmという巨人族の少女・ディアンヌを演じる長谷川は「皆さん身長が気になったと思うんですけど、私は167cm(笑)。大きさをどう表現するのか、ぶっちゃけ心配なところもあったんですが……なるほどこういう演出か!というのを皆さんにもぜひ感じてほしいです」とコメント。斎藤は「キングは心の葛藤が多いキャラクター。彼の心情の動きなどを見てもらえたらうれしいです」と話し、隣の長谷川の衣装について「ディアンヌの服はキングがプレゼントしたという設定。だから素材が同じなんです、そういうところも見てもらえたら」と説明した。
北村からは「今回の話の中では(ゴウセルは)一番最後に仲間になるので、冷静にみんなのことを見ている。もともと原作のキャラが個性的なんですが、役者自身もみんなすごく個性的です。それが1人ひとり合っていて、いい色を出していて、舞台上で化学反応が起こっている。いろんな色を楽しんでいただけたらうれしいなと」という言葉が。ギルサンダー役の榊原は共演者を見渡しながら「ビジュアルが異常な完成度を誇っている」と述べて笑いを誘い、「このビジュアルに負けない、人間による(キャラクターの)体現をお楽しみください」と期待を煽った。
毛利は「(上演が)発表されたとき『舞台化できるか?』と、皆さんから散々声が上がったのを昨日のことのように覚えてまして」と述懐。「それをスタッフとキャスト全員の力で実現し、“ここまで形になるのか”と自信を持てる作品になったと思います。お客様を虜にする、“罪”深い作品ができたんじゃないかな」と堂々と述べる。最後に納谷は「いろんなチャレンジをしてぶつかって殻を破って挑んできたので、そこにも輝きがあると思います。毛利さんの旗のもとみんなで作ってきましたが、人間が一丸となったときの輝きを演劇という形で感じていただいて、『七つの大罪』の魅力がより伝わればいいなと思います」とにこやかに語った。
「七つの大罪 The STAGE」は騎士団「七つの大罪」の団長であるメリオダスと、彼とともに「七つの大罪」の残りのメンバーを探す王女エリザベスを主軸として繰り広げられる。階段状の舞台装置の上で、歌とダンスを交えながら物語はテンポよく展開。戦闘の場面ではステージ上に設置された可動式の幕や舞台全体に映像が投影され、魔力や“神器”を用いたファンタジー世界のバトルがダイナミックに表現された。
本作の上演時間は、休憩15分を含む約2時間40分。公演は8月12日まで天王洲銀河劇場にて、18日から20日まで大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで行われる。また8月12日17時からの東京千秋楽公演はニコニコ生放送で生中継され、20日13時30分からの大阪千秋楽公演はRakuten TVで生配信される。詳細は公式サイトにて確認を。また本作のBlu-ray / DVDは2019年2月6日に発売される。
「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」公開記念「七つの大罪 The STAGE」
東京公演
日程:2018年8月3日(金)~12日(日)
会場:東京天王洲 銀河劇場
大阪公演
日程:2018年8月18日(土)~20日(月)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
スタッフ
原作:鈴木央「七つの大罪」(講談社「週刊少年マガジン」連載)
脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)
キャスト
メリオダス:納谷健(劇団Patch)
エリザベス:梅澤美波(乃木坂46)
バン:有澤樟太郎
ディアンヌ:長谷川かすみ
キング:斎藤直紀
ゴウセル:北村諒
ハウザー:川隅美慎
ベロニカ:七木奏音
グリアモール:野村祐希
ジェリコ:小玉百夏
スレイダー:奈良坂潤紀
ヘルブラム:窪寺昭
ギーラ:はねゆり
ヘンドリクセン:輝馬
ギルサンダー:榊原徹士
アンサンブル:SATOCO、青木謙、亀井英樹、北野淳、佐竹真依、高橋広吏、仲田祥司、吉田邑樹、吉野菜々子
(c)鈴木央・講談社/「七つの大罪 The STAGE」製作委員会